ISO22000ってどんなもの?

世の中には沢山のISOがあります。これは一体どういうものなのかについて、そしてその中でも我々の生活において重要なISO22000について紹介いたします。

ISOってなに?

ISOとはスイスのジュネーブに本部がある、国際標準化機構という非営利法人の名称のことをいいます。ここで定められた規格をISO規格といい、ネジ、標識、カードなど色々なものの大きさなどを定めたものを作ったり、組織活動の管理システムを定めたりとさまざまな規格を定めています。これになんの意味があるかというと、これは国際基準レベルで管理・運用をしていることを定めているので、それを取得することで対外的に国際基準での認証をもっている、ということを示せます。これは大きな信頼になるので、マーケティング的な側面をメインに、たくさんお企業がこの認証取得をしているのです。

かなりの難関、というわけではなく、うまくできれば小さな企業でも取得が可能、そして会社の中でもこの部署だけが適用、という風にごく小規模のISOが取得可能です。まさか取得できると思わなかった、という企業もこの取得に成功していますし、取引先から求められる場合だってあります。なので、この認証取得について知っておくのはけして損なことではないので、ぜひ知っておき、そして検討をおすすめいたします。そして個人で完璧に取得は難しくても、コンサルタントの手を借りて取得することで面倒な手続きの代行や、より実用的なISOの取得を目指せるようになっています。

ISO22000とは

ISO22000とは食品の安全を確保するための国際規格で、食べ物を衛生的に安全に製造するためのものとなっています。当然ですが食べ物は必ず安全なものである、という必要があります。製造がずさんな管理で、その結果ゴミやお腹を壊すようなものが入ってしまっていては大変です。そうならないように気を付けるのが関係者の仕事ですが、全員が全員しっかり管理できるかというとそうではないのです。しっかり管理する、の基準をそれぞれの常識にあわせてしまうとそれは当然ですがバラバラな基準です。几帳面な人もいれば、これくらい大丈夫と判断する人もいるので、その結果どうしてもバラバラになってしまいます。自分はそうであっても相手はそうではない、というのをしっかり理解して、それを同じ基準にするのがISO22000です。そしてこれは共有されるためにマニュアルとなり、食品マネジメントシステムを共有して、同じ基準の衛生管理、安全管理を全社員に共有します。

ISO22000の認証取得が増加

今ISO22000の認証取得の必要が増えています。現在メディアでどんな情報も流れやすく、その結果テレビやラジオで万が一衛生管理について叩かれてしまうとたちまち信頼失墜してしまいます。それゆえに厳しい条件を提示してくるケースが増えており、それに対して信用の証として提示しやすいのがISO22000なのです。これは食品安全の取り組みを徹底している、という証明の一つとして有効です。食品事故というものは大惨事になるもの、それを起こさない取り組み、対策、そして自社は安全のための取り組みをしっかりしている、という証としてISO22000の認証取得は活発化しています。社会に流通させるときにさまざまな事故が起こるとも限らないです。そのときしっかりとした意志表明をするためにも、認証取得をしていて損はないものとされていますし、また取引企業間でISO22000の認証取得を条件としているところは増えています。

ISOかFSSCか

食品安全マニュアルを取得する際にこの二つが候補にあがることが多いです。この二つの違いは衛生管理マニュアルの部分で、ISOよりも更にアップグレードした状態のものがFSSCとなっています。そしてこのFSSCは大企業が取得しているものの、いきなり中小企業が取得する、という場合は非常に大変なものです。また時間もかかってしまうので、思うように取得できるものではない、というのが実情です。難易度が高いものは厳しい、という場合はISOの取得がおすすめ、そして慣れてきてからFSSCの取得を考えるのがおすすめです。取り組みやすい方から始めていくほうがコストの削減にも繋がりますし、またISO22000を取得できたのであれば、そこから衛生管理の強化をするだけでFSSC22000の取得を目指すことができます。段階として踏んでいくのがおすすめ、まずはISO22000を取得してから、そこからFSSC22000の取得を目指すのをおすすめいたします。

上手なISO22000を作る

ISO22000は安全安心な食品を作るためにも欠かせないものではありますが、分量に気をつけなければならないです。作るのに時間がかかる、そして読む側にも負担がある、そんなマニュアルはそのISO22000の真価を発揮できないものとなってしまいます。マニュアルは完璧に伝えたいことを書いているというだけでは不充分なものです。読むのに膨大な時間がかかり、そして何を書いているのかがよくわからない、必要な情報が取り出せない、誰も読みたがらないようなものは基本的にマニュアルとして機能しないです。

またISO22000は一回決めればずっとそのまま、というものではなく、改訂や修正も必要です。そのたびに、膨大な分量からその箇所を探すという作業をしなくてはならないので、ただただ負荷がかかります。分量だけが立派、というマニュアルでは必要な情報が入らないので、工夫が必要よとなります。ISO22000の内容を参考にした研修などでも読み飛ばすようなことはなく、研修期間にしっかり終り全てに目を通しやすい、そんなマニュアル作成が必要不可欠ですが、それが難しいです。ではその場合は一体どうすればいいのか?やはりISOの認証申請に詳しい人に聞くのがおすすめです。ISOに関するスペシャリストであるコンサルタントが依頼を受注していますので、相談が有効です。

ISO22000の認証取得において外注を依頼しているケースは少なくなく、スペシャリストの意見により面倒な作業も簡略化、そして読みやすいマニュアル作成のための指導も受けられます。作業としてはそこまで難しくはないのが本来のISO、しかし工夫や努力は必要で、そのための知恵を貸してくれます。結果、社内に浸透しやすく申請も通る、そして作る側にとっても負担が少ない、そんなISO22000認証取得が目指せます。

ISO22000についてのまとめ

世の中の食品が安全安心であり、そしてそれは一定の基準に保たれているのがこのISO22000のおかげです。これを認証取得しておくことで対外的な信用アピール、そして社内改善のために非常に役だちます。但し作成にはコツが必要で、よく見かける分厚いファイルいっぱいにつめこまれたマニュアルは形骸化されてしまいがちです。それはけして実用的なマニュアルとはいえないので、それは避けるのをおすすめいたします。できるだけコンパクトなマニュアルにするのが実用的、ほんの数時間で一回読めるような範囲で、なおかつ頭に入りやすく、必要な情報だけで構成されているとなお良いです。

ですが人に伝えるようなマニュアルというのは非常に難しく、その結果読むのに挫折してしまうようなISO22000ができてしまいます。ではどうすればいいかというと、ISOの取得に関するコンサルタントがいますので、ぜひ相談をおすすめいたします。認証取得に必要な手続きの代行をしているところもあれば、指導だけをしているところもあります。コンサルタントによって内容が異なりますので、まずは問い合わせがおすすめです。そして、その中にはより実用的であり、作成しやすいISO22000の認証取得に協力してくれる方もいます。